ジャーナリストから見たケア21~海外に根づく日本の生活習慣~顧問SENSE NO.2

 柳 幸夫

当社顧問(柳 幸夫さん)が書いたケア21の理念などを盛り込んだ、エッセーを紹介いたします。

当社の社風を知る手がかりにしていただければ幸いです。

------------------------------------------------------------------------------------------

海外に根づく日本の生活習慣

顧問SENSE No.2

「えっ、靴を脱ぐのですか」。イギリス留学中、ブライトンの住宅に招かれた時のこと、欧米では室内でも靴履きのままと思っていた私には「土足厳禁」は驚きだった。通っていた大学にはイギリス国教会のチャペルがあって牧師が留学生ら「インターナショナルスチューデント」をバックアップしてくれる。無償でクリスマスディナーパーティーを開いてくれるなど至れり尽くせりだ。時には夏の花火大会の時期に牧師の自宅に招いてくれる。靴を脱ぐ習慣も牧師の家でのこと。牧師の自宅は高台の住宅街にあって花火見物には格好のロケーションだった。聞けばグローバル化が進んで土足厳禁の日本などのすばらしい習慣を採り入れる家庭が増えてきていると言う。

そこでさらに驚かされたのが、牧師の小学生の息子たちが興じていたのが任天堂のテレビゲームだったことだ。欧米人はかたくなに伝統を守るだけでなく、日本の優れた文化や技術、習慣は可能な限り採り入れている。東洋人の中でも日本人は最も信頼され尊敬されていると感じた。日本人としては誇らしい限りだった。英国の40代の友人が少年期から自国のテレビ番組で風雲たけし城を観てビートたけしのことを知っていたのもびっくりだった。

日本が欧州に学んだ介護事業はどうだろう。英国はオランダやドイツ、デンマークと並ぶ介護先進国でさぞや充実していて人手不足など無縁と思われるかもしれないが、実は深刻で業者はなりふり構わずポスティングで人集めに躍起。人手不足は万国共通の悩みなのだ。ドイツをモデルにした日本の介護制度はまだ発展途上かもしれないが、ケアの質は在宅に限って言えばキメ細かでかなり高いという印象だ。

そして、ケア21はその在宅介護で培った優れたノウハウを介護付有料老人ホームなど施設系へも広げている。「人間の尊厳を尊重し、ご利用者本位の真心と優しさのこもったサービスの提供」という経営理念に共鳴する会社の仲間は今年3月で6000人の大台を超えた。採用担当の久保田は「ケア21のユニークな制度が、日本の介護士やそれを目指す学生さんたちに認められた結果の数字だと思う。海外でも注目されて今後は日本のケア21が海外でサービスを提供する時代が来るとうれしい」と話している。 (敬称略) 

2017.5.1